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2018.12.25article


2016年から2018年まで会長を務めたデクラン・サマーズは、2019年3月9日、Japan Timesのインタビューを受けました。2019年以降は、会長の仕事を、Emmett Bowenへと引き継ぎました。デクランは現在、東アフリカのマラウイの子供たちに対して給食支援を展開する日本のNGOであるせいぼじゃぱんで働いています。マラウイとアイルランドは深い関係があり、マラウイ人は、アイルランドの宣教師との長い歴史があり、彼らにとって唯一のビザなしで入国できる国は、アイルランドなのです。内容については、こちらをご覧ください。

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2018.12.19article

アイリッシュ・ネットワーク・ジャパンは、日本各地で開催されるセントパトリックスデーパレードなどを通して、アイルランドと日本の文化的な関係をより深めていきたいと考えております。
また、2019年は来日するラグビーアイルランド代表チームとサポーターの皆さんを御迎えしてのイベントも企画しておりますので、是非、Facebookやこちらのサイトでチェックお願いします。

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2017.05.16article

映画「ライアンの娘」の感想とその舞台として有名なアイルランド南西の端、ディングル半島のお話です。映画の内容にはあまり触れないように書いてあります。

「ライアンの娘」とディングル

[by Samon, 2005年5月]

2005年4月24日、映画「ライアンの娘」( Ryan’s Daughter 1970年) でアカデミー助演男優賞を受賞したジョン・ミルズがこの世を去りました。97歳だったそうです。そこで、名優を惜しみながら、ちょっとこの映画について書いてみました。

Three Sisters

 

「ライアンの娘」は、「旅情」(1955) 「戦場にかける橋」(1957)「アラビアのロレンス」(1962)「ドクトル・ジバゴ」(1965)などの名作を残した英映画界の巨匠デヴィット・リーン監督の作品です。映画は1916年ごろの、都市部でイギリスからの独立運動の気運が高まる中のアイルランド西部の寒村を舞台に、地元の女性と”駐留”イギリス軍将校との不倫にドイツからの武器密輸などをサブ・プロットに交えながら愛とは、夫婦とはといったテーマを描いて行きます。映画が製作された1970年前後は北アイルランド紛争が危機的状態の頃で、そういった時にこの映画が作られたことを考えると興味深いです。

映画ではアイルランド西部の美しい景色が多く使われていますが、モハーの断崖でサラ・マイルズ演じる主人公のローズが日傘を崖下に落とすところから始まり、次はディングルの浜辺といった具合に、舞台はアイルランド西部の架空の村になっています。作品の中では雨が降ったと思ったら止んだりと、アイルランドという舞台の特徴を表現するのに効果的に利用されています。村や兵舎のセットはディングルに作られて撮影されました。ディングル半島は美しい景色がコンパクトに凝縮されたような、リング・オブ・ケリー(ケリー周遊路)のダイナミックな美しさとは違った独特な美しさがあります。小さな港町のディングルが半島の先から4分の1ほどのところにあり、B&Bが多くあります。アイルランド語が話されるゲールタクトの地域でもあり、店のサインなどもアイルランド語で書かれていたりします。

「ライアンの娘」でデヴィッド・リーン監督は得意の歴史に翻弄されるキャラクター達の内面の葛藤を繊細に表現し、「アラビアのロレンス」や「戦場にかける橋」のように、対峙するそれぞれのキャラクターをバランスよく描いてゆきます。少女の成長ストーリーとしてはあまりに過酷な話のなかで、トレバー・ハワード演じる神父が画面に出てくると、人間臭く父親のような存在で安心させてくれます。イギリス映画界の俳優で多くが占められた映画の中で、米国のスター俳優であるロバート・ミッチャムがメインキャラクターの一人として好演しています。ジョン・ミルズ演じる知的障害を持つ男、マイケルは要所でストーリー展開のきっかけを作る役割をし、道化的な役ながら、言わば運命のいたずらをする天使や妖精の存在にも見えてきます。

この「ライアンの娘」で何といっても圧巻は絵画のようにスクリーンに映し出されるアイルランドの自然です。まさにアカデミー撮影賞を受賞したことを納得させられるシーンの数々です。天気が変わりやすい西部の撮影は大変だっただろうと想像できます。デヴィット・リーンは「アラビアのロレンス」で砂漠を人間を圧倒する美しく残酷な存在として描いたように、アイルランド西部の海や山、砂浜や森を美しく、時に荒々しく描き、神々しい自然の中で物語を展開することで哀しいストーリーを際立たせています。監督は、アイルランドの西部という信仰と自然が共に近代文明に侵されていない場所を舞台に、神、教会、罪、罰、贖い、愛といったものを作品の中で静かにシンボライズさせようとした、と思うのは穿ち過ぎでしょうか。

映画の中では砂浜が印象的に使われていますが、撮影にも使われたインチの浜辺は、実物も息を呑む美しさです。日本のガイドブックなどではほとんど紹介されていませんが、ディングル半島とリング・オブ・ケリーの間のディングル湾にあり、車で見つけたときは一目で映画に出てきたあの浜辺だと分かりました。はるか彼方まで続く遠浅の浜辺をゆっくりと平らな波が表面をすべり、まさに映画のままでした。デヴィッド・リーン監督が「ここだ!」と言ったのが聞こえるようでした。

インチ海岸
(黒点は人影)

 

「ライアンの娘」は「アラビアのロレンス」や「ドクトル・ジバゴ」のようなスケールの大きさはありませんが、女性の性や内面を描いている点で最後の作品「インドへの道」ともつながる美しい作品です。また、ディングル半島やカウンティー・ケリーは今でも1969年撮影当時の姿を残す美しいところです。映画を見てからディングルを訪れてみてください。感動が倍増すること間違いなしです。

ディングル半島の先端、スレア岬にある Coumeenoole の浜の上の丘には「ライアンの娘」撮影の記念碑があります。
ここには嵐のシーンの坂道などそのまま残っています。
“Ryan’s Daughter Commemorative Stone – 1969”

 

ロケ地、登場場所

<Dingle, Co. Kerry>
Coumeenoole Strand
Slea Head
Minard Castle
The Blasket Islands – the ‘sleeping giant’
Inch Strand
Carhoo, Dunquin
<Co. Kerry>
Barrow Strand, Tralee
Ring of Kerry<Co. Clare>
Cliffs of Moher
Bridges of Ross

 

参考文献:世界の映画ロケ地大辞典 / トニー・リーヴス著 齋藤敦子監訳 晶文社
アイルランド政府観光庁: www.ireland.com
Dingle Peninsula Tourism: http://www.dingle-peninsula.ie
David Lean Website: http://old.bfi.org.uk/lean/
Ryan’s Daughter: David Lean Website のページ
DavidLean.com: http://www.davidlean.com

INJ Link シャムロックに夢をのせて~愛蘭土紀行 (1) コークからディングルヘ

ライアンの娘 特別版   アラビアのロレンス 完全版   ドクトル・ジバゴ 特別版   デーヴィッド・リーンを感動する―文芸映画の巨匠 (スクリーン・デラックス)
DINGLE-ディングル-

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2017.05.15article

世界遺産に1996年に登録された絶海の孤島、スケリッグ・マイケルの体験を さがーみ さんが紹介してくれました。2005年セント・パトリックス・デイ・パレード東京のサブテーマ、歴史文化遺産にちなんだ第2段です。

世界遺産に1996年に登録された絶海の孤島、スケリッグ・マイケルの体験を さがーみ さんが紹介してくれました。

Skellig Michael – スケリッグ・マイケル

[by さがーみ, 2005年3月]

 

2003年8月上旬、Ring of Kerry (リング・オブ・ケリー)にあるCaherciveen(カーシビーン)という小さい街のホステルに滞在し、Skellig Michael ボート・トリップに参加しました。

Caherciveenでは毎年8月のバンクホリデーの週に、The Caherciveen Celtic International Music Festival が行われます。私がちょうどこの街に着いた日、フェスティバルが行われていましたが、あいにくの雨で、あまり人はいませんでした。

ボートトリップはホステルでもツーリストオフィスでもアレンジしてくれます。ホステルのスタッフにお話しすると、「明日、朝9時にボートのオーナーが車で迎えに来ます。」と言われました。

次の日、アイリッシュタイムではなく、9時ちょうどに来てくれました。30分位走ると、Portmagee (ポートマギー)という小さい村に到着。ひっそりとした港の近くにお土産屋さんが1件、パブが1件。

私は、山の形をしていると登りたくなってしまう人間ですが、さらに、”lonely planet”に書いてある、「島に渡るのは荒れることもあり、上陸する島があるだけでトイレも雨をしのぐ所もありません。丈夫な靴を履いて、食べ物と飲み物を持参し、暖かい服装とボートの水しぶきで濡れないように防水用の何かを用意してください (“The crossing can be rough and there are no toilets or shelter, the only island you may land on. Bring stout shoes, something to eat and drink, warm clothing and something water-proof to protect you from the boat’s spray.”)」 という言葉に、行くしかない!という思いが強くなりました。

この島は標高217m、上陸するためのライセンス所有者(ライセンス取得は厳しいのでしょうね)のボートは19台しかなく、最大で12人乗りまでのボートでなければならず、一度に島に上陸できるのは250人までと決められています。もちろん、天気が悪ければ出航しません。上陸して2時間後にまた迎えに来てくれます。

10時出航。ボートのエンジン音に、期待でいっぱいになりました。前日の雨が嘘のように晴れ渡り、海面が輝いて、目が痛いほどでした。大西洋の波に揺られ、1時間半程の船旅でした。日本人は私だけで、フレンドリーなイタリア人、ドイツ人と一緒でした。”We are on the same boat.”(運命を共にする)という言葉の意味を実感しました。

費用は35ユーロで、Portmageeに戻り、ボートを降りる時に払います。お金はいつ払うのだろう?とひそかに思っていました。実は、前日にホステルでサンドウィッチを作ったにもかかわらず、キッチンに置いたまますっかり忘れ、持っていたものはコカコーラ・ライトだけという、ドジなことをしてしまいました(一緒にいた人には恥ずかしくて言えませんでした)。


カモメが飛来し、島が近くなってきました。最初に、Small Skellig が見えてきました。その島にはおびただしいほどのカモメが斜面を覆い、まるで雪が積もっているようでした。近づくと、鳴き声がうるさいほどでした。

ピラミッドのような形の島に上陸すると、手すりも柵もない、長くて急な階段を登って行きました。落ちたら絶対に助からないでしょう。「お子さんをお連れの方は目を離さないで下さい。」という看板がありました。一気に登るのはきついので、休みながら登りましたが、何度も、”Oh, my GOD !!”という声が聞こえてきました。


この島は、6世紀から13世紀まで、初期キリスト教修道士達が修行していた場所で、修道院、墓地が残っています。石が細かく積み上げられ、当時、すでにこんな技術があったのだ、と感動しました。今は無人島ですが、隔絶されたこの土地に、確かに人が生活していた痕跡がありました。人を寄せつけない雰囲気、砂岩の灰色と草の緑のコントラストが印象的でした。

島では有名なパフィン (ツノメドリ) には会えませんでしたが、アザラシに会いました。13時にボートが迎えに来て、なごり惜しみつつ、島をあとにしました。

 

アイルランド政府観光庁: www.ireland.com
Skellig Experience: http://www.skelligexperience.com
Diocese of Kerry: http://www.dioceseofkerry.ie
日本ユネスコ協会連盟: http://www.unesco.jp
UNESCO World Heritage Centre: http://whc.unesco.org
INJ Link ニューグレンジ
INJ Link モハーの断崖

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2017.05.15article

古代遺跡が多いミースにあるニューグレンジの体験を O’Gushi さんが紹介してくれました。

Newgrange – ニューグレンジ

[by Wakako O’Gushi, 2005年2月]

 

アイルランドだけでなく、ヨーロッパにおける重要な史跡といわれるニューグレンジ。まだ謎が多く残る古墳です。 世界遺産にも登録され、特に歴史好きとなればそのほとんどの方が知っていることでしょう。 既に語り尽くされている感もあるこの名刹をあえて取り上げたいのは、そこで受けた感動が大きかったからに他ありません。


直径は約100m。運ばれた石はおよそ20万t。

保存のため手を加えている個所もありますが、少しずつずらしながら積み上げられた石の屋根は、紀元前3200年に作れらてから5000年上経た今も、雨もれも無く,先史の人々が遺してくれた「存在の証」を守りつづけてくれています。 1699年の再発見に到るまで、侵略者の手に着かなかったことも当時の姿を今に伝える結果にもなったようです。

室内の写真撮影が禁じられているので、中の様子がここでお見せできないのは残念ですが、観光ガイド、特に洋書のガイドには写真付きで詳しく内部構造を説明しているものもありますので、是非一度ご覧下さい。

1年に1度、冬至の日にだけ太陽光が入り口から曲がりくねった通路を通り抜け、一番奥の墓室にまで射し込むように設計されています。その光の道筋は約19m。ピラミッドが登場するより昔にこれだけの計算力、測量技術があったことはもっと注目されてもいいのでは、という気がします。
ニューグレンジは単なる死者の埋葬地ではなく、日々の儀式の場としても使われたのではないか、といわれています。狭い通路をゆっくりと伝う日差しを人々はどのように待ったのでしょうか。状況説明のため電光で光の動きを再現してくれますが、石室内で想いをめぐらす時間は、まさしく幸せでした。この写真はちょうど入り口を背に撮った写真です。

昔の人々が見上げただろう天井、紋様を描くために触れただろう石壁、彼らもまぶしく、また感謝をもって迎えただろう日の光、そして冬でも青々と広がる見渡す限りの草原。目にするもの、手に触れるものの全てが、アイルランドは昔から美しい国土をたたえ、今では「神秘的」といわれるものが確かに「現実」となりうる風土であったことを教えてくれたように思います。

さて、思いもかけず、今年(※注2005年)のパレードのサブテーマが「Heritage–文化遺産」に決定。この年にニューグレンジを訪問できたことに何かしら因縁めいたものも感じながら筆を進めました。今年のパレードがあなたにとっての「Irish Heritage」に出会う、懐かしく思い出す、、、そんなきっかけになることを祈念しつつ —- Wakako O’Gushi


アイルランド政府観光庁: www.ireland.com
Knowth.com: http://www.knowth.com
Meath Tourism: www.meath.ie/tourism
日本ユネスコ協会連盟: http://www.unesco.jp
UNESCO World Heritage Centre: http://whc.unesco.org
INJ Link スケリッグ・マイケル
INJ Link モハーの断崖

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2017.05.14article

もう説明する必要もない程、アイルランドの代表的な場所です。 “モハーを見ずしてアイルランドを語るなかれ”とは言いませんが、やっぱり スゴイですよね。

モハーの断崖 (The Cliffs of Moher)

もう説明する必要もない程、アイルランドの代表的な場所です。 “モハーを見ずしてアイルランドを語るなかれ”とは言いませんが、やっぱり スゴイですよね。モハーの崖についてはいろんなアングル、天候、時間でたくさんの写真が紹介 されていますが、以外と崖の周囲がどんな風になっているか出ていないので、そちらをちょっと書きたいと思います。まず、Lisdoonvarna から R478 を西に進んでくると左手に丘が、そして右手に 大西洋が見えてきます。丘に向って坂道を上りながら、右手をみていると、遠くに島らしきものがみえてきます。そう、Aran Islandsです。


丘に上がると、なだらかな斜面が南に続いていて遠くには海なのか湖がキラキラ と光っています。

その景色に見とれていると、とうとつにバカでかい駐車場が登場。バカでかいといってもアイルランドでは大きいという意味で、日本なら大きめの サービスエリア程度の話ですが。(でも、この規模のパーキングはモハー以外で目にしたことはないんですね~。) そこがモハーの駐車場でした。

訪れたのは9月上旬だったので、ハイシーズンに較べると大分人出も落ち着いた 感じでしたが、それでも大型バスが何台も駐車しているし、やっぱり観光のメッカというのを実感します。 Information Center 近くには、お土産の屋台が並び、崖に続く道の方からはハープの調べも聞こえてきます。


もう、こうなると走り出したい衝動を押さえるの精一杯で、はやる気持ちを押さ えながら 1分も歩くと、そこにモハーの崖が鎮座しておりました。 いろんなイメージを頭の中で巡らしていましたが、期待を裏切らないその景色は、ほんと何時間でも見ていて飽きない、不思議な場所です。まん中に有名な石棚があって、左右にウォーキングコースが整備されています。

1 day trip などで訪れる方も多いと思いますが、天気が良ければ半日ぐらいボ~っと しているのが絶対のお薦めです。

お昼を取るなら Doolin の Roadford にある Pub&BB、McGann’s が最高です。 シチューもFish&Chips もムール貝も、とにかく何もかもおいしいし、量もたっぷり だし値段も安い!ほんとに最高でした。

パブの裏庭には、Doolin の Fisherstreet に続く小川が静かに流れていて、あまりに気持ち良く酔ってしまい3時間近くもそこで過ごしてしまいました。

モハーにいった時は、是非、McGann’sに行ってムール貝のバター蒸しを食べてみて ください。

[2005年 Tommi]

アイルランド政府観光庁: www.ireland.com
Doolin: http://www.doolinireland.net
INJ Link ニューグレンジ
INJ Link スケリッグ・マイケル
INJ Link キラーニー国立公園

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2017.05.09article

アイリッシュコーヒーの歴史は以前ご紹介しましたが(こちら)、そこに出てきたサンフランシスコにあるブエナ・ビスタ・カフェに訪れたTaroさんのお話です。

サンフランシスコで飲むアイリッシュコーヒー

[by Taro, 2007年7月]


アメリカ、カリフォルニア州のサンフランシスコに行く機会があり、アイリッシュコーヒーをアメリカに紹介したブエナ・ビスタ・カフェ (Buena Vista Cafe) に寄ってみることにしました。ここは世界で一番アイリッシュコーヒーを売る店としても有名なので、興味があったところです。

ブエナ・ビスタ・カフェにはサンフランシスコ名物のケーブルカーが便利で、Powell-Hyde ラインの終着駅の目の前にあります。ここは観光地フィッシャーマンズ・ワーフから歩いてすぐのところにあり、湾の方を見るとゴールデンゲート・ブリッジも見える、とても景色のよいところです。

 

 

中に入るとお客さんのにぎやかな話し声で活気があります。ビートルズやシカゴのソフトなロックが流れていていい感じです。バーカウンターがあり一見アメリカン・バーのようです。細長いカフェの中は長いカウンターとテーブルで左右に分かれていたので、テーブルに座りました。テーブルの上にはアイリッシュコーヒーを勧めるメニューがあり、期待が膨らみます。食事もできるのでアメリカならではの大きなハンバーガーを食べました。

カウンターにはアイリッシュコーヒーのグラスが一列に並べられていていつでも作れるように準備されていました。オーダーされた数のグラスに角砂糖をパッパッと放り込んで、コーヒーとアイリッシュ・ウイスキーを手際よく注ぎ、最後にクリームを順番に注ぐという、ちょっとした早業。グラスが減ると、すぐに補充されます。

さて、目的のアイリッシュコーヒーです。メニューには$6.50 とあります。出てきたのはコーヒーとクリームがきれいに分かれている小さめのグラスに入ったかわいいアイリッシュコーヒー。でもその見た目に反して、ウイスキーはけっこう強め。でも、甘すぎないコーヒーの味とクリームのまろやかさがうまくマッチして、期待どおりの美味しさです。周りのお客さんもみなアイリッシュコーヒーを飲んでいました。

ほんとにアイリッシュコーヒーはアイルランドが発祥なのと疑う方も居られるでしょう。そこで、カフェの入り口にあったプレートをご紹介します。そこにはこう書かれていました。

America’s first Irish coffee
was made here in 1952
It was inspirationally invented
at Shannon airport by
Joe Sheridan
It was fortuitously introduced here by
Stan Delaplane
It was nurtured to a national institution by
Jack Koeppler
アメリカの最初のアイリッシュコーヒーは
1952年にここで作られた
それはジョー・シェリダンにより
シャノン空港でインスピレーションによって発明された
それはスタン・デラプレインにより
偶然ここに紹介された
それはジャック・コップラーにより
国民的名物に育てられた

シャノン空港はアイルランド西海岸にあるアメリカから来る飛行機のアイルランドへの玄関口で、ジョー・シェリダンとはアイルランドでアイリッシュコーヒーを創った、以前このサイトでも紹介されていた、空港のアイリッシュ・シェフです。

太陽の眩しいサンフランシスコにもアイリッシュの軌跡を発見できました。この後は、アイリッシュコーヒーのウイスキーでほろ酔い気分のまま、サンフランシスコの観光に繰出しました。

 

The Buena Vista Cafe : www.thebuenavista.com
Shannon International Airport : www.shannonairport.com
Irish Coffee Festival : www.irishcoffeefestival.com

INJ Web Site アイリッシュコーヒー – レシピと歴史

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2017.05.09article

夏休みも目前となり盛り上がってきた愛知万博。アイルランド古代文明に触れられるアイルランド・パビリオンでの体験です。(2005年)

夏休みも目前となり盛り上がってきた愛知万博。アイルランド古代文明に触れられるアイルランド・パビリオンでの体験です。

愛知万博のアイルランド・パビリオン

[by Daishiro, 2005年7月]

みなさんご存じの通り、愛・地球博(EXPO 2005)が愛知県長久手町にて開催中で、連日多くの入場者で賑わっています。その愛・地球博の、アイルランド政府が出展するアイルランド館に先月10日に行って来ました。


アイルランド館の目玉は、高さ7メートルにそびえ立つハイクロスの展示です。この大きな石碑のレプリカは約100年前にアイルランド国立博物館が制作したもので、アイルランド国外で展示されるのは今回の愛知万博が初めてという大変貴重なものです。

アイルランドが誇る貴重な遺産であるハイクロスのレプリカの国外展示がこの愛知万博で実現したことは大変意義深いことで、アイルランドの歴史を世界に伝える大きな役割を果たしていると思います。


また、私が訪れた日には、ハープ演奏者の生山早弥香さんによるアイリッシュハープの演奏会が行われて、訪れた多くの人々をうっとりとさせる素晴らしい音色を聴くことができました。様々な展示と共に、アイルランド音楽の素晴らしさにも触れることができて、大満足でした。


アイルランド政府観光庁 www.ireland.com
INJ Link ニューグレンジ
INJ Link 旅行博のアイルランド

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2017.05.09article

東京ビッグサイトで行われたJATA世界旅行博2004 でのアイルランドブースの様子を紹介していただきました。

旅行博のアイルランド

[by Koichi, 2004年9月]

 

東京ビッグサイトへ

9月の25日の土曜日に東京ビッグサイトへ旅行博を見に行きました。目的はもちろんアイルランド・ブース。土曜日のためか会場はとても混んでいました。会場内は地域ごとに分けられていて、アジア、アフリカ、中近東、北米、中・南米、ミクロネシア・オセアニア、ヨーロッパなどがありました。それぞれの民族衣装をまとった人たちが自分の国の魅力を紹介していました。


アイルランドのブースはヨーロッパ・セクションの角にありました。

 

アイルランド・ブースでは

アイルランドを、マンスター地方、コノハト地方、レンスター地方、アルスター地方に分けてパネルで紹介していました。また、留学や旅行の資料が多く用意されていました。

スタッフが国花、シャムロックのシールを配っていました。

ラグース登場

目玉はやはりアイリッシュダンス&ミュージック。日本のNHKでも紹介されたことのあるアラン諸島から来たラグース (Ragús) が素晴らしい音楽と華麗なアイリッシュダンスを披露していました。      
     
パフォーマンスが始まるとブースは黒山の人集り。目の前で行われるアイリッシュダンスに、司会者は顔を蹴られないようにとジョークを言っていました。      

 


 
 
美しいバラードや、床に穴が開くほどのアクロバティックなステップも。 ステージでは各国のパフォーマンスが見られましたが、この日の取りはラグースでした。ブースでは見られなかったダイナミックなダンスも見ることが出来ました。  

 

世界旅行したような一日をアイルランドのラグースで締め括り、素晴らしい日になりました。 アイルランド政府観光庁 : www.ireland.com
ラグース : www.ragustheshow.com
旅行博 : http://ryokohaku.com
INJ Link ニューグレンジ
INJ Link 愛知万博のアイルランド・パビリオン

 
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2017.05.08article

英語がイギリスからアメリカに渡ってから400年以上。大西洋の両側では英語も違ってくるのも当然ですね(ちょと大げさ?)。アイルランドも独自の表現があるようです。旅行や留学前の予習に便利かも。

英語がイギリスからアメリカに渡ってから400年以上。大西洋の両側では英語も違ってくるのも当然ですね(ちょと大げさ?)。アイルランドも独自の表現があるようです。旅行や留学前の予習に便利かも。

アメリカ英語とアイルランド英語の表現

 

アイルランドは英語のアクセントに慣れたり、様々な表現を知るには良いところです。アイリッシュ・アクセントを学べるのは言うまでもなく、テレビをつければ、アメリカ映画や、最新のアメリカの人気TVシリーズが放映されています。また、UK のニュースや様々なTV番組、45年間も続いている Coronation Street や、EastEnders といった人気ソープオペラが毎日見られます。また、オーストラリアからはカイリー・ミノーグが有名になった Neighbours や、Home and Away といったソープオペラもやっています。お茶の間で、様々なアクセントの違いを聞き取ったり、国によって違う表現が分かるようになります。アメリカではこうは行きません。どうです、そう思いませんか。それに、アイリッシュ・アクセントで話すとアメリカで人気者になれますよ。

ここにあるのは会話でよく耳にする表現の例です。お隣、イギリスと共通のものがほとんどですが、アイルランド特有の表現もあります。

<食べ物編><身のまわり編><乗り物、建物編><アイリッシュ編
 

アメリカ英語 アイルランド英語/イギリス英語  (アイルランド特有)
 
<食べ物編>  
take-out take-away
  「持ち帰り用の食べ物(店)」。 Chinese Take-away 「持ち帰り用中華料理 (店) 」などと言います。
French fries chips
  フライドポテトはチップス。拍子木形に切ったものを言います。ちなみに、三日月形のものは wedges 。    ジャガイモにはうるさいです。
potato chips crisps
  ポテトチップスはクリスプス。 Tayto [テイトー] はアイルランドの人気ブランド。お土産用に空港でも販売しています。
potatoes spuds
  「ジャガイモ」。もちろんポテトと言いますが、親しみを込めて、スポッズ。日本のお米と同じで、用途別に種類がとても多いです。
tomato ketchup tomato sauce
  「ケチャップ」。 チップスにはケチャップではなく ソルト&ビネガー
a liquor store an off-licence
  「酒屋さん」。店内での飲酒を除き、酒類販売が出来ることを言います。こちらのサイダー [cider] にはアルコールが入っています。
a bar a pub
  「酒場」。バーカウンターの後ろにいる店の男性は a barman 、女性は a barmaid 。 アメリカには snug はありません。
 
身のまわり編  
TV telly
  「テレビ」。楽しそうな名前。でも UK と一緒で、視聴にはライセンス料を払わなければなりません。
pants trousers
  「ズボン」。パンツで外出しないように。
a sweater a jumper
  「セーター」。アラン・ジャンパーと聞いたら、アラン・セーターのこと。
sneakers runners
  「スニーカー、運動靴」。このほうが速く走れそう。リムリックでは tackies
a vacuum cleaner a Hoover
  「掃除機」。フーヴァーは商標。アメリカで "キッコマン" が醤油というのと同じようなものでしょう。
garbage  /  trash rubbish
  「ごみ、がらくた」。ヨーロッパのゴミはあまり汚くなさそうな名前ですね。
a garbage can  / a trash can a bin
  「ゴミ箱」。この他に a dustbin, a litterbin
ごみ収集用の大きな容器は a skip
buck quid
  ドルの単位は buck 。アイルランドとイギリスでは、ユーロとポンドで違ってもクイッド。
all right grand
  「満足のゆく(状態)」。 "How are you?" と聞かれたら、 "I'm grand !"
funny gas
  「面白い」。 "He is gas"  彼は愉快な人だ。
 
乗り物、建物編  
an elevator a lift
  「エレベーター」。地上は the ground floor、2階は the first floor、3階は the second floor 。うーん、まぎわらしい。
I give you a ride. I give you a lift
  「あなたを車で送って行く」。こっちの方が快適そう !?   ride とは絶対に言わないように。
trunk boot
  車の「トランク」。アイルランドのタクシーはロンドンと違って大きい荷物はトランクに入れなければ。
gas petrol
  「ガソリン」。アメリカより安全そうな名前の燃料 !?   Petrol Station はほぼ全てセルフサービス。
a sidewalk a footpath
  「歩道」。アイルランドでは、自転車は歩道を走れません。
a freeway  / an expressway a motorway
  「高速自動車道路」。 アイルランドでは dual carriageway と言うことも。 アイルランドは日本と同じ左側通行。
half passed three. half three
  上記の例は「3 時半」。待ち合わせの際は気を付けて。ちなみに、日付は、日/月/年 の順番。例えば、 17 March 2006
a round-trip ticket a return ticket
  「往復切符」。ちなみに片道切符は a single ticket 。 アイルランドの列車は一部日本製。
the subway Underground  /  the Tube
  「地下鉄」。アイルランドにはまだ地下鉄はありません。
a movie theater a cinema
  「映画館」。「映画」 は a movie よりも a film 、 a flick
line up queue up
  「並ぶ」。アイルランドでも人気映画では並びます。しゃれで "Q here"と看板が出ていたりするので、そちらで順番まち。
a bathroom  / a restroom a loo
  「お手洗い」。洒落たパブなどがあったりして、アイルランド語で
Fir ( gentlemen ) 、Mna ( ladies ) と書かれている時はあわてずに。
 
アイリッシュ編  
Thank you very much. Thanks a million.
  "Go raith míle maith agat" ( I hope you have thousands of happiness ) に共通する表現?
What's up ? How's the craic ?
  「何やってんの?」 「何かおもしろいことある?」。 クラックは楽しいこと。
The man, … Ya man, … / Yer man, …
  「ほら、あの人 … 」。 会話で共通の知り合いを指すときなどに使います。「あなたの彼氏」ではありません。
Irish Prime Minister Taoiseach
  アイルランドの首相は ティーショック 。 アイルランド語ですが、テレビや新聞に絶えず出てきます。
Police Gardi
  これもアイルランド語ですが、ガーディー は警察の意味。Garda Siochana (the Guardians of the Peace)。 Garda [ガーダ] は単数形
Cheers ! Slainte !
  「乾杯!」。 アイルランド語ですがこれは必須。スローンチャ

By Taro
[ 2006年7月 ]
ロゼッタストーン アイルランド語 レベル1(オーディオ・コンパニオン付属) アイルランド政府観光庁 www.ireland.com
INJ Link INJ – リンク – 教育・留学
INJ Link INJ – リンク – 旅行

  

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